>これだけは知っておきたい今日の国際・海外ニュース
▼今日のポイント▼
インド、カースト騒乱で28人が死亡
<解説>
首都ニューデリーに近いラジャスタン州で、最下層のカースト
に属する部族が暴徒化し、警察当局と衝突、28人が死亡する
大きな騒乱となった。
騒動を起こしたのは、遊牧民をルーツとするカースト「グジャ
ール」に属する人々で、州政府に対し、教育や就職での優遇
措置が受けられる「指定カースト」への登録を要求するデモが
エスカレートし、大混乱を招いた。
インドでは、差別解消のため、下層のカーストに属する人々を
一定の割合で、国立大学や政府機関に入学、雇用させる「指定
カースト」制度を実施しており、選ばれなかったカーストから
強い不満の声があがっていた。
■今日のキーワード■ カースト騒乱の背景
⇒ インドでは、カーストによる差別の解消として、指定した
特定の下層カーストの中から、国立大学への入学や政府機関へ
の就職に対し、一定の特別枠を設けて優遇している。
例えば、中央政府機関の職員や国立大学の学生の22%、地方
政府職員の37%までが、指定枠として、特定の下層カースト
に割り振られているのが現状である。
当然、この指定カーストに選ばれなかった、それ以外の下層
カーストは強い不満を持ち、また一方で、特別枠により定員が
減らされたことで、公平な競争が行われていないとして、上位
のカーストからも反感を買っている。
実際に「努力しても報われない」として、上位カーストの学生
らによるデモが全国で起きている。
今回の騒乱は、先の総選挙で勝った州首相が、選挙の際、
「グジャール」の部族を指定カーストに登録することを公約した
が、当選後も一向に登録される動きがないことに業を煮やした
住民らによるものであった。
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■クイズ −世界情勢キホンのキホン−■
:昨日の問題(難易度3)
(問)昨年のサミットの開催地は、どこでしょうか?
(答)ロシア(サンクトペテルブルク)
*ロシアで初の開催となった昨年のサミットは、プーチン
大統領の故郷・サンクトペテルブルク(旧のレニング
ラード)で開かれました。
:今日の問題(難易度2)←正解は明日のメルマガorサイトにて
(問)インドにおけるカースト制度は、いつの頃より始まった
のでしょうか?
ア・紀元前から
イ・中世(8世紀ごろ)
ウ・近世に入って(19世紀)
■世界のトリビア■ − インド −
<初対面は英語>
インドの公用語はヒンディー語ですが、初対面の挨拶では大抵
英語で会話を始めます。
英語教育が行き渡っているからではありますが、実は、別に
理由があります。
インドには公用語と準公用語だけ19もあり、地域の言葉を
含めると、その十数倍にもなります。 初対面で自分の生まれ
た地域の言葉で会話しても、通じないことが、よくあります。
どうせなら初めは英語で話したほうが、手間が省けるという
わけで、その様な慣習が生まれました。
■フロム・ザ・ワールド■ ウィーン少年合唱団
ウィーン少年合唱団が来日中です。あのシューベルトも団員と
して活躍していたという500年以上の歴史を持つウィーン
少年合唱団は、元々、オーストリアの宮廷のためだけに歌って
いた「王室お抱えの合唱団」でした、1900年代に入って、
慢性的な財政難から、王宮以外でもコンサートを開く様になり
ました。
現在は1年に数ヶ月、世界各地へと演奏旅行に出かけ、年間
300回以上の公演を行っています。
10〜14歳の少年約100名は全員、宮殿での全寮制生活を
行い、礼拝堂での勤務も行いながら、宮廷音楽家の伝統を受け
継いでいます。
さて、今年は、日本人初の団員(13歳)が来日して話題を
呼んでいますが、(大きな騒ぎにならない様にと、少年の
本名は伏せられています)彼は10歳の時に、ウィーン少年
合唱団のコンサートを見て感動し、両親に内緒で応募したと
いいますから、すごい行動力ですね。
さまざまな分野で、日本の子供たちが世界で活躍しています。
■視点■
身分制度が差別を生み、そして、特例を認めることで、また
新たな差別(逆差別)を生むという典型的な悪例と言えるで
しょう。
格差社会へとひた走る我が国ですが、もう一度、立ち止まって
よく考える必要があると私は思います。
一度、できてしまった「格差」や「差別」は簡単に解消される
ものではなく、後世にまで間違いなく影響を及ぼすと思うの
です(ケン)
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2007年06月06日
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