>これだけは知っておきたい今日の国際・海外ニュース
▼今日のポイント▼
インド、列車爆発で67名死亡
<解説>
インドの北部ハリヤナ州で、インドとパキスタンを結ぶ急行
列車が爆発・炎上し、少なくとも67人が死亡した。
列車には600人以上が乗車しており、大半はパキスタン人で
あった模様。
鎮火後、現場から起爆装置が入ったスーツケース2個が発見
されており、パキスタン外相のインド訪問直前にあたること
から、両国間の対話妨害を狙ったテロ事件の可能性が強まって
いる。
列車は「友好急行」と呼ばれ、第3次印パ戦争終結後の
1976年に運行を再開。その後は、両国間の緊張と緩和に
合わせる形で、運転の停止と再開を繰り返していた。
■今日のキーワード■ 印パ関係の歴史
⇒ インドとパキスタンは、元々、共にイギリスの占領下に
ある同じ国であったが、第2次世界大戦の終わりとともに
独立することとなった。
この時、ヒンドゥー教徒の国として独立したのがインドであり、
イスラム教徒の国として独立したのがパキスタンである。
当然、その過程では、さまざまな衝突が起こり、多くの難民
や争いによる犠牲者を生んだ。
特に、北部のカシミール地方の帰属をめぐっては、激しく
対立し、両国の関係は極度に悪化していった。
1970年までに3度の戦争を起こし、ついには、両国共に
核を保有するに至っている。
70年以降は、政治的には安定した状態が保たれており、
大きな戦火を交えることもないが、イスラム過激派による
ものと見られるテロや、それに対する報復テロが頻発している。
2001年のインド国会議事堂襲撃事件では14名が死亡。
昨年7月にムンバイで起きた連続列車爆弾テロでは、
約200名が犠牲となった。
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■クイズ −世界情勢キホンのキホン−■
:昨日の問題(難易度2)
(問)バングラデシュは1971年の完全独立以前は、
何と呼ばれていたでしょうか?
ア・東アフガニスタン
イ・東パキスタン
ウ・東インド
(答)東パキスタン
:今日の問題(難易度1)←正解は明日のメルマガorサイトにて
(問)ヒンドゥ教に深い関係のあるインドの身分制度のことを
何と呼ぶでしょうか?
■これだけは読んでおきたい! ベストセラー■
今週の「これだけは読んでおきたい!」は、外交の裏側を綴った
話題のベストセラー「インテリジェンス 武器なき戦争」
(幻冬社・著:手嶋龍一、佐藤優氏)の中から、知られざる
外交情報戦の真実の一部を紹介しています。
「日本が救った湾岸戦争の危機」
1991年、サダム・フセインのクウェート侵攻に対して、
米軍を中心とする多国籍軍との戦争が始まろうとしていた、
まさにその前日のこと。イラクの戦闘機が編隊でイラン領内の
大きな岩山の横腹をくり抜いた格納庫に次々と入っていきました。
両国に何らかの密約があると見ないわけにはいきません。
イランとの国交を断絶している米国は、情報が疎になっていた
のでしょうか? まさに青天の霹靂の出来事でした。
もしイランがイラクを支援し、背後から多国籍軍を衝く様な
ことになれば、多国籍軍は戦力を根本から見直さなければ
なりません。
この超ド級のインテリジェンス(機密情報)をキャッチした
のは、在イランの日本大使館でした。 日本大使館は、すぐ
さま本国へ打電し、それと共に「今回の戦争では、イランは
中立の立場を貫き、参戦してくることはないだろう」という
正確な分析を送り、多国籍軍の危機を救ったのでした。
⇒明日は「9・11同時多発テロと鈴木宗男氏」
■フロム・ザ・ワールド■ 文化の切り売り?
パリのルーブル美術館の分館を、アラビア半島のアブダビ
(UAE)に建設する計画が、両国政府の間で進んでおり、
議論を呼んでいます。
*2012年の開館後、20年間にわたる「ルーブル」の
名称使用の許可
*ルーブル美術館の所蔵品約500点の定期貸し出し
*運営の指導及び協力
によって、アブダビ側は合計約7億ユーロ(約1100億円)
を支払うことになっています。
パリ側は他の美術館の運営費用に充てる意向ですが、観光客
誘致の目玉としたいアブダビ側と、産油国マネーに目をつけた
パリ側との思惑が一致した形と言えますね。
パリでは、「文化の切り売りだ」と4000名以上の署名を
集める反対運動にまで発展しています。
実際には、仏国内の美術品の展示は全所蔵品の5%程度です
ので、美術品の有効活用という点では悪い話ではないのですが、
何となく違和感を覚える私の感覚は古いのでしょうか?
■視点■
北アイルランドや印パの衝突を見るにつけて、異なる宗教や
文化を持った国同士が、陸続きで国境を接することには、
多くの問題が孕んでいることを実感させられます。
その意味では、トルコやメキシコなどは良い緩衝地帯としての
役割を果たしていると言えるのでしょう。
さて、日本はフィリピンからの看護士を移民として受入れる
ことを決定しましたが、多くのフィリピン人がカトリックで
あるという事実を考えると、そういった軋轢をも考慮した
結果かなと感じています(ケン)
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2007年02月20日
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