2007年02月20日

インド、列車爆発で67名死亡

 >これだけは知っておきたい今日の国際・海外ニュース

 ▼今日のポイント▼
 インド、列車爆発で67名死亡


 <解説>
 インドの北部ハリヤナ州で、インドとパキスタンを結ぶ急行
 列車が爆発・炎上し、少なくとも67人が死亡した。

 列車には600人以上が乗車しており、大半はパキスタン人で
 あった模様。

 鎮火後、現場から起爆装置が入ったスーツケース2個が発見
 されており、パキスタン外相のインド訪問直前にあたること
 から、両国間の対話妨害を狙ったテロ事件の可能性が強まって
 いる。

 列車は「友好急行」と呼ばれ、第3次印パ戦争終結後の
 1976年に運行を再開。その後は、両国間の緊張と緩和に
 合わせる形で、運転の停止と再開を繰り返していた。


 
 ■今日のキーワード■ 印パ関係の歴史
 ⇒ インドとパキスタンは、元々、共にイギリスの占領下に
 ある同じ国であったが、第2次世界大戦の終わりとともに
 独立することとなった。

 この時、ヒンドゥー教徒の国として独立したのがインドであり、
 イスラム教徒の国として独立したのがパキスタンである。

 当然、その過程では、さまざまな衝突が起こり、多くの難民
 や争いによる犠牲者を生んだ。

 特に、北部のカシミール地方の帰属をめぐっては、激しく
 対立し、両国の関係は極度に悪化していった。 
 1970年までに3度の戦争を起こし、ついには、両国共に
 核を保有するに至っている。

 70年以降は、政治的には安定した状態が保たれており、
 大きな戦火を交えることもないが、イスラム過激派による
 ものと見られるテロや、それに対する報復テロが頻発している。

 2001年のインド国会議事堂襲撃事件では14名が死亡。
 昨年7月にムンバイで起きた連続列車爆弾テロでは、
 約200名が犠牲となった。


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 ■クイズ −世界情勢キホンのキホン−■  
 :昨日の問題(難易度2)

 (問)バングラデシュは1971年の完全独立以前は、
    何と呼ばれていたでしょうか?
       ア・東アフガニスタン
       イ・東パキスタン
       ウ・東インド
 (答)東パキスタン
      
  
 :今日の問題(難易度1)←正解は明日のメルマガorサイトにて

 (問)ヒンドゥ教に深い関係のあるインドの身分制度のことを
    何と呼ぶでしょうか?


 
 ■これだけは読んでおきたい! ベストセラー■
 今週の「これだけは読んでおきたい!」は、外交の裏側を綴った
 話題のベストセラー「インテリジェンス 武器なき戦争」
 (幻冬社・著:手嶋龍一、佐藤優氏)の中から、知られざる
 外交情報戦の真実の一部を紹介しています。


 「日本が救った湾岸戦争の危機」

1991年、サダム・フセインのクウェート侵攻に対して、
 米軍を中心とする多国籍軍との戦争が始まろうとしていた、
 まさにその前日のこと。イラクの戦闘機が編隊でイラン領内の
 大きな岩山の横腹をくり抜いた格納庫に次々と入っていきました。

 両国に何らかの密約があると見ないわけにはいきません。
 イランとの国交を断絶している米国は、情報が疎になっていた
 のでしょうか? まさに青天の霹靂の出来事でした。

 もしイランがイラクを支援し、背後から多国籍軍を衝く様な
 ことになれば、多国籍軍は戦力を根本から見直さなければ
 なりません。

 この超ド級のインテリジェンス(機密情報)をキャッチした
 のは、在イランの日本大使館でした。 日本大使館は、すぐ
 さま本国へ打電し、それと共に「今回の戦争では、イランは
 中立の立場を貫き、参戦してくることはないだろう」という
 正確な分析を送り、多国籍軍の危機を救ったのでした。


 ⇒明日は「9・11同時多発テロと鈴木宗男氏」



 ■フロム・ザ・ワールド■    文化の切り売り?
 パリのルーブル美術館の分館を、アラビア半島のアブダビ
 (UAE)に建設する計画が、両国政府の間で進んでおり、
 議論を呼んでいます。

 *2012年の開館後、20年間にわたる「ルーブル」の
  名称使用の許可   
 *ルーブル美術館の所蔵品約500点の定期貸し出し
 *運営の指導及び協力
 によって、アブダビ側は合計約7億ユーロ(約1100億円)
 を支払うことになっています。

 パリ側は他の美術館の運営費用に充てる意向ですが、観光客
 誘致の目玉としたいアブダビ側と、産油国マネーに目をつけた
 パリ側との思惑が一致した形と言えますね。

 パリでは、「文化の切り売りだ」と4000名以上の署名を
 集める反対運動にまで発展しています。

 実際には、仏国内の美術品の展示は全所蔵品の5%程度です
 ので、美術品の有効活用という点では悪い話ではないのですが、
 何となく違和感を覚える私の感覚は古いのでしょうか?


 
 ■視点■ 
 北アイルランドや印パの衝突を見るにつけて、異なる宗教や
 文化を持った国同士が、陸続きで国境を接することには、
 多くの問題が孕んでいることを実感させられます。

 その意味では、トルコやメキシコなどは良い緩衝地帯としての
 役割を果たしていると言えるのでしょう。


 さて、日本はフィリピンからの看護士を移民として受入れる
 ことを決定しましたが、多くのフィリピン人がカトリックで
 あるという事実を考えると、そういった軋轢をも考慮した
 結果かなと感じています(ケン)



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