2007年02月19日

ユヌス氏、政界進出へ

 >これだけは知っておきたい今日の国際・海外ニュース

 ▼今日のポイント▼
 ユヌス氏、政界進出へ


 <解説>
 昨年のノーベル平和賞受賞者、バングラディシュのムハマド・
ユヌス氏グラミン銀行創設者)が、自ら新党を結成し、
政界に進出することが明らかとなった。

 ユヌス氏は、マイクロクレジットと呼ばれる貧困層を
対象とした低金利の融資システムの構築に貢献した功績が
認められて、昨年のノーベル平和賞を受賞している。

 新党「市民の力」を立ち上げ、次の総選挙に出馬する意向を
示している。


 
 ■今日のキーワード■ ムハマド・ ユヌス氏(66)
 ⇒ バングラデッシュの経済学者。 チッタゴンの大学を
卒業後、アメリカにわたり、経済博士号を取得するが、
理論と(特に貧困地域での)実体経済との乖離にショックを
受ける。

 1976年、ある小さな山村で、竹細工の制作によって
生計を立てていた女性と出会った時、この女性が材料費の
調達を高利貸に頼っており、わずかな利益しか出せない
ことを知る。

 そこで、彼女に事業に必要な金額を尋ねると、返ってきた
答えは「6ドル」。 ユヌス氏が6ドルを彼女に融資する
ことにより、やがて、彼女の収入は、これまでの数十倍と
なった。

 この出来事をきっかけに、1983年、正式にグラミン銀行
を発足させ、マイクロクレジットと呼ばれる、主に開発
途上国の貧困に苦しむ女性を対象に、少額の融資を行い、
独立して自らの力で収入を得ることができる様、援助を
行なっている。

 グラミン銀行では、借り手に担保を求める代わりに、
借り手5人による互助グループを作り、それぞれが他の
4人の返済に責任を負うシステムを構築し、成功している。 

 貸付金の返済率は98%を超える。


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 ■クイズ −世界情勢キホンのキホン−■  
 :昨日の問題(難易度1)

 (問)2月27日再開される南北閣僚級会談は何回目
でしょうか?
 (答)20回目
  
 
 :今日の問題(難易度3)←正解は明日のメルマガorサイトにて

 (問)バングラデシュは、1971年の完全独立以前は、何と
  呼ばれていたでしょうか?
         ア・東アフガニスタン
         イ・東パキスタン
         ウ・東インド


 
 ■これだけは読んでおきたい! ベストセラー■
 今週の「これだけは読んでおきたい!」は、外交の裏側を
綴った話題のベストセラー「インテリジェンス 武器なき
戦争」(幻冬社・著・手嶋龍一、佐藤優氏)の中から、
知られざる外交情報戦の真実の一部を紹介しています。


 「アメリカ政府とビン・ラディン」

 イギリスやイスラエル、ロシアなどの諜報機関が発達した
国と比較すると、アメリカの情報収集力は、かなり遅れて
いる(遅れていた)と言わざるをません。

 まだクリントン政権だった2000年のこと。 
アメリカは9・11の同時多発テロを防げたかもしれない
チャンスが一度だけありました。

 当時、オサマ・ビン・ラディンはアルカイダの組織とともに
スーダンに滞在していたのですが、スーダン政府がそれを
抱えきれなくなって、サウジアラビアに引き取りを打診した
のです。

 しかし、王政を危うくしかねないと断られたため、次に
話しを持ちかけたのがアメリカでした。

 この千載一遇のチャンスを、当時のクリントン政権は
「オサマ・ビン・ラディンを引き取って、身柄を拘束する
法的根拠がない」 として、断ってしまったのです。


 ⇒ 明日は「日本が救った湾岸戦争の危機」

 

 ■クーリエ・ジャポン最新号から■   
 今週は「COURRiER Japon」誌から、注目記事
をとりあげました。

 「日流ブーム」

私の周囲でも、韓国ドラマ「チャングム」にはまっていた
人が多く、日本でも、韓国のメディアがすっかり定着した
という実感がありますが、反対に、今、韓国では日本の
「小説」が大きなブームを呼んでいます。

 「ノルウェイの森」「キッチン」など、これまでにも日本の
 小説が翻訳されて、一時的な話題になったことはありました  が、昨年からの動きは、まさに本格的な日本小説ブームの 
 到来と言えます。

 大手書店の小説部門の売上ランキングによれば、100位
 以内に韓国の小説が23作品入っているのに対して、日本の
 小説は31作品がランクインしています。

 多彩な設定やストーリー展開に加えて、儒教文化が根強く
 残る韓国では、家族の関係は時に必要以上におごそかに
 描かれることがあるため、日本の小説の自由奔放な家族に
 対する描写が、新鮮に映る様です。
 
 ちなみに、2006年の日本の小説販売部数は、1位が
 江國香織さんの「東京タワー」、2位は奥田英朗さんの
 「空中ブランコ」、3位は辻仁成さんの「愛のあとにくる
 もの」でした。


 「クーリエ・ジャポン」 
 http://moura.jp/scoop-e/courrier/


 
 ■視点■ 
 グラミン銀行の1件の融資金額の平均は約8000円です。  そのお金を元手に、真面目に働くことによって、多くの人々  (借り手の90%以上は女性)が貧困から抜け出す努力を
 続けています。

 さて、昨日から、旧正月に入り、アジアの国々の多くは
 休暇中ですので、今週は静かな1週間となりそうです。
 (ケン)



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