2006年12月13日

EU、トルコの加盟交渉を一部凍結

 >これだけは知っておきたい今日の国際・海外ニュース

 ▼今日のポイント▼
 EU、トルコの加盟交渉を一部凍結


 <解説>
 欧州連合(EU)は外相会議を開き、トルコのEU加盟交渉の
 一部凍結で合意した。

 トルコがEU加盟国であるキプロス共和国を、国家として
 承認せず、同国からの船舶や航空機の乗り入れを拒んでいる
 ためで、EUが加盟候補国との交渉を凍結するのは初めて。

 トルコは1987年に加盟申請して以来、20年近くが経過
 した現在もなお、平穏な交渉のテーブルに着くことが
 できないでいる。
 
  

 ■今日のキーワード■  キプロス問題
 ⇒ 地中海に浮かぶ島キプロスは、1960年にイギリスから
 独立を果たしているが、約70%を占めるギリシャ系住民と
 約30%のトルコ系住民との間で、民族紛争が勃発した。

 1974年、ギリシャ系のグループがクーデターを起こして、
 政権を奪うと、トルコ系住民の保護を名目に、トルコは
 キプロスに侵攻した。

 島の北半分を占拠し、キプロス・トルコ共和国(北キプロス)
 を成立させた。

 南北に分断されたキプロスは、その後、幾度となく、国連が
 仲介する等して、「統合」が模索されたが、いずれも不発に
 終わり、2004年には住民投票が行なわれたが、統合案は
 反対多数で否決されている。 

 そして、同年、キプロス共和国(南キプロス)は、単独で
 EUに加盟した。

 北キプロスを国家として承認しているのは、世界中で
 トルコだけというのが現状である。


 <カテゴリー:ヨーロッパ>  他の重要キーワードはこちら
 http://ken-herbie.com/europe.html



 ■クイズ −世界情勢キホンのキホン−■  
 :昨日の問題(難易度3)

 (問)南米チリの国土は、南北に長く、東西に短い、細長い国と
    して知られていますが、南北の長さが約4300kmに
    対して、東西の長さはどの程度でしょうか?
       ア・100km以下
       イ・200km以下
       ウ・400km以下
 (答)東西の長さは、平均で180kmほどしかありません。

     
   
 :今日の問題(難易度2)←正解は明日のメルマガorサイトにて

 (問)トルコの首都はアンカラですが、市街がヨーロッパ側と
    アジア側に分かれ、西洋と東洋が交わる場所として、
    古くから交易で栄えた都市と言えば、どこでしょうか?


  
 ■2006年国際/海外10大ニュース■  

 (第3位 − 5月27日)
 ⇒ ジャワ島大地震

 ジャワ島中部で、マグニチュード6.3の地震が発生した。
 多数の住民が倒壊した家屋の下敷きとなり、死者は6000名、
 倒壊家屋は13万軒近くに上った。

 各国政府が相次いで支援を表明し、日本政府も約11億円の
 無償資金協力や緊急支援物資の提供、医療関係者ら25人
 で構成する国際緊急援助隊を派遣している。

 しかし、7月、同島の南西沖でM7.7の大地震が再び
 発生し、南部の都市などで500名以上が亡くなった。



 ■今年の厳選トリビア■   
 2006年の国際・海外10大ニュースのアンケートで、
 「日本のWBC優勝」をあげた方が、たくさんおられました。 
 日本にとって、数少ない、今年の明るいニュースとなりましたね。


 「ヤンキースのロゴをデザインしたのは誰?」
 「世界最初の始球式で投げたのは?」 etc.
   ↓ ↓
 世界のトリビア − 野球・ベースボール編
 http://ken-herbie.com/trivia46.html


 
 ■フロム・ザ・ワールド■   A判、B判
 用紙のサイズには、A判とB判がありますが、A判はもともと
 ノーベル化学賞を受賞したオストワルド氏が提案したドイツの
 規格で、基準の大きさ(A0)を1平方メートルとしています。

 一方のB判は、江戸時代、尾張・紀伊・水戸の御三家が使用
 した高級紙「美濃紙」のサイズに基づいており、基準の
 大きさ(B0)は1.5平方メートルとなっています。

 昭和4年、ドイツの規格であるA判が、日本の標準規格に
 採用されると、以来、日本では2つのサイズが併用して、
 使われる様になりました。

 かつて、公文書にはB5サイズが使われていましたが、
 1993年、国際的な慣習に従って、日本政府はA判を
 行政文書のサイズとすることを決定しています。



 ■視点■ 
 キプロス共和国は人口約80万人で、これといった天然資源が
 採れるというわけではありません。 人口7000万人を
 超える大国トルコが、この地域にこだわり、交渉を不利に
 しているところに、政治のおもしろさがある様な気がします。

 27ヶ国にまで拡大したEUの加盟国を見わたすと、決して、
 トルコだけが人権や経済の分野で遅れているとは、考え
 られません。 

 国民の大部分がイスラム教徒という異文化を持ち、加盟が
 実現すれば、EU内でもっとも多くの人口を抱える国となる
 ことで、トルコには別段高いハードルが課されているのは
 間違いなさそうです。

 地政学的に見ても、ヨーロッパに属するとは言い難い(実際に
 国土の約5%しか、欧州側に属していません)トルコの
 EU加盟は、双方にとって、メリットがあるのでしょうか?
 (ケン)


 
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